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魅力溢れる「アートの街」へ。生まれ変わるコンパクトシティ「旭地区」ってどんな街?

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カテゴリ:湘南地域について



平塚市にある「旭地区」と呼ばれる地域をご存知でしょうか?


平塚駅から西へ3kmほどの場所に位置する旭地区は、海や山などの自然に恵まれたエリアでありながら、通勤はもちろん、湘南やリゾート地域へのアクセスにも優れた閑静な住宅地です。


この場所で今、街全体の魅力をさらに向上させようと、旭地区一帯の物件の壁に、おしゃれなアートを描くプロジェクトが始まっています。


仕掛けているのは湘南エリアを拠点に運営する物件管理会社の「ユーミーClass」と、茅ヶ崎出身のキャラクターデザイナー「RYU AMBE(以下RYUさん)」さんです。


いったいどんなプロジェクトなのでしょう?そして、旭地区の魅力とは?


ユーミーClass担当の下山さんと、RYUさんに話を伺ってみました。


「旭地区」って、どんな街?


JR東海道線の平塚駅と、大磯駅間の一帯を指す旭地区。大磯というと、湘南エリアの中でも古い住宅が多く残っていてレトロな雰囲気が感じられるだけでなく、移住者の方が新しくカフェを開くなど、新旧混ざった空気感が心地よい地域です。一方平塚は、駅前に商業施設が多く立ち並び、都心へのアクセスもしやすい、便利でにぎやかな街。


そのどちらからも行き来しやすく、山と海に囲まれたエリアである旭地区は、もともと魅力溢れる「コンパクトシティ」として栄えてきた歴史を持っていて、現在は近隣にカフェやパン屋、レストランなどの個人商店が充実しています。わざわざ駅前へ出なくとも、暮らしを楽しむ環境が整っているのです。


リストランテ・アマーレ:旭地区で生まれ、お店を構えて34年。農家育ちのシェフが営むレストラン。こだわり抜いた食材でつくられた品々が人気です。

ベーカリー ブルーリーフ:生食パンの「専門店にも負けない食パン」や、その他美味しいパンをぜひご賞味あれ!

また「湘南」と聞くと、どうしても海沿いのエリアで生活することを想像しますよね。旭地区は「花水川」沿いにあるサイクリングコースを使えば、自転車で15分ほどで海岸まで出ることができます。四季折々の景色を楽しみながら駆け抜ければ、海まではあっという間。生活の中に「海で過ごす」ライフスタイルを組み込むことは難しいことではありません。


さらに都心への通勤などを考えれば、平塚駅へ。バスを使えば、およそ20分ほどです。20分間隔で往来しているので、不便さを感じることはありません。若い方であれば、バイクなどを乗りこなしている方も多いのだとか。


旭地区はまさに湘南エリアの「ヘソ」!箱根や熱海、江ノ島や鎌倉など、近隣の人気スポットのちょうど間に位置しているため、観光のしやすさも魅力で、これからますます注目されるエリアなんです!



旭地区が、アートの街になる!?


そんな旭地区がいま「アートの街」として少しずつ生まれ変わろうとしています。


このプロジェクトは、物件の壁面をキャンバスに見立て、アーティストの方々に作品を描いてもらうもの。


当社ユーミーClassの声がけに賛同し、まずはじめに協力してくださったのは、茅ヶ崎出身のキャラクターデザイナー「RYU AMBE(以下RYUさん)」さん。


RYUさんは茅ヶ崎駅のメインストリートの一つ「雄三通り」でも、同様に壁画で街を盛り上げる作品を多数描かれているので、ご存知の方も多いかも。(詳しくは先日公開された、インタビュー記事をご覧ください!第1話:迷いながらも、自分の道を見つけた。湘南を拠点に活動するアーティスト「Ryu Ambe」のストーリー


RYUさんが描くイラストはどれもポップなタッチのものが多く、見る人の心を惹きつけます。実際に物件に描いている際にも「何がこれから始まるのだろう?」と足を止める近隣の方も多く、「明るくなって良くなったね」と声を掛けていただくことも多かったのだそう。


RYUさんの手にかかれば、このとおり!シンプルだった壁面にかわいらしいキャラクターが描かれ、花壇に水やりをしています。毎日帰ってくる度に、ほっこり温かくなるような絵が描かれました。


時間をかけて、ゆっくり街を育てていきたい


地域の方や、建物のオーナー様、住民の皆様の協力なくしておこなうことはできないプロジェクトです。ユーミーClass担当の下山さんは、皆で手をとりあって、長い時間をかけて街の魅力をつくっていきたいと話します。


下山さん:

「新しい入居者様だけでなく、既に住んでいる入居者様や地域の方々にとっても『このエリアに住んでてよかった』と誇りに思っていただくきっかけにできたらうれしいです。アートには、その力があると思い、RYUさんに声を掛けさせてもらいました。


3年から5年かけて、街全体がアート作品となり『あのエリアに住んでみたい!』と思っていただけるような街になっていけばうれしいですね」


RYUさんも話をいただいてから今まで、ずっとワクワクしながらプロジェクトに参加しているのだそう。


(RYUさんは、グッズ作品なども多数手掛けられています。)

RYUさん:

「絵を描くのが大好きなので、その力が誰かのためになるのであれば、こんなにうれしいことはありません。


わざわざ絵を見に遊びに来てくれる人が増えたり、雰囲気がいいからとお店を出す人がでてきたら、もっとうれしいですよね。


いずれは僕だけでなく、湘南出身のアーティストみんなが参加できるプロジェクトになったら面白いと思います。そうして旭地区一帯が、ハワイのカカアコ(ホノルル近くにあるウォールアート街。もとは倉庫街だったが、アートの力で観光客が増加した代表的なエリア)のようになるのが夢です」



旭地区は、どんな人におすすめの街?


魅力がいっぱいつまった、旭地区。最後に、どのような人におすすめのエリアなのか、下山さんに伺ってみました。


下山さん:

「リモートワーク中心の人に、ぜひおすすめしたいですね。この辺りは閑静な住宅街なので、日中もおだやかで静かな時間が流れています。自宅で仕事をしていても、きっと集中できるはず。もし集中力が切れたら、ちょっと海まで、なんて生活もいいですよね。


また海沿いのエリアよりも、比較的リーズナブルな価格で物件を借りることができます。賃料をできるだけ抑えて部屋数を増やしたり、より広いお部屋にしたりすることができるんです。


今後はアートが描かれていくことで、さらに魅力的なエリアになっていくでしょう。


そうしてどんどん人が増えてくれば、住む人たち同士がつながっていくコミュニティづくりもチャレンジしたいですし、商店街の空きテナントでビジネスをスモールスタートする方を応援する活動もしていきたいと考えています」


*


「湘南は海」というイメージが根強いけれど、少し足を伸ばせば魅力的なエリアはまだまだある。平塚市の山沿いにある旭地区が、湘南を代表する地域になるのも、そう遠い未来ではないかもしれません。


text by : Asako Sakurai


Ryu Ambeさん

キャラクターデザイナー。1989年6月生まれ。

ポップ、キュート、シニカル、などをキーワードとした表現を通し活動している。


オリジナリティ溢れる色とキャラクターで、これまで数々のアパレルブランドや音楽フェス(SUMMER SONIC 2018, 2019)などとコラボーレーションをしたり、地元茅ヶ崎でのストリートアートが話題となり雄三ストリートやサザンストリート等街中至る所に壁画アートが描かれている。


ライフワークとして、気になる街に住むように旅をしオリジナル作品「TRIP DIARY ZINE」を発表している。






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